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高分解能・高頻度な光学衛星観測システム

背景・目的

近年、光学による衛星観測は、国際的に民間主体での小型衛星システム(コンステレーション)の開発・運用を通じた事業化が進んでおり、我が国においても政府衛星である先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)の喪失を一つの契機に、従来官が担ってきた役割を含めた防災・減災などの公的利用への対応と、ビジネス利用の双方を担う民間主体での光学衛星観測システムの構築に係る議論や検討が加速されてきました。 

こうした中、基本方針で定められている「国際競争力にもつながる衛星システムを実現」するためには、各国がしのぎを削る複数衛星による光学観測の高分解能化や観測幅の拡張に係る、民間主体での技術開発及び観測システムの構築を早急に推進し、これを3次元地形情報といった民間事業者による市場獲得につなげつつ、我が国の災害時の被災状況把握等にも活用していくことが重要です。  

そこで本テーマでは、民間主体での技術開発・実証として、高頻度な3次元観測を可能とする高精細な小型光学衛星による観測システム技術の高度化を行うことで、都市デジタルツインの構築、基盤地図情報の整備等に向けた3次元地形情報の取得、インフラ監視やスマート農林業等に関する国際競争力のあるグローバルビジネスの展開を強化するとともに、災害発生時の緊急観測やベースマップの整備等、我が国における社会的ニーズへの対応にも貢献します。 

【参考】関連する宇宙技術戦略の記載(抜粋) 

我が国においては光学やSAR等の小型衛星コンステレーション事業を展開するスタートアップ企業が複数社存在し、運用機数でこそ欧米企業に劣後するものの、地上技術として磨かれたイメージセンサ技術やSARの高分解能技術等が強みである。(中略)国内スタートアップ企業は、主に上場を含めた民間市場における資金調達によって先行投資を進めているが、激化する国際競争環境を踏まえれば、このような民間エコシステムをうまく活用しつつも、政府としては可能な限り早期に利用省庁・関係機関によるアンカーテナンシーの可能性を追求するとともに、高頻度実証・量産化技術の確立・商業化加速に向けた更なる支援の強化が非常に重要である。(2.III.(2)②ii) 
光学センサについては、安全保障や防災等の被災状況把握や3次元地形情報に資する、40cm級の高解像度化・高指向精度化が非常に重要である。(2.III.(2)③ii) 

資料

公募要領

提案書様式1-14

提案書様式8 別紙1

提案書様式8 経費内訳(a.総表シート)

提案書様式8 経費内訳(c.補助金(税抜)シート)

※提案書様式8 経費内訳は旧様式で加工されたものでも問題ありませんが、打上げ経費を計上する場合は新様式を使用することを推奨します

※補助金交付に関する詳細は「契約・補助関連」ページをご覧ください

募集期間中に、資料の追加および更新がなされる場合がございます。
本事業への応募を想定する事業者は、本サイトの定期的な確認をお願いいたします。

公募説明動画

宇宙戦略基金事業 公募説明

宇宙戦略基金事業 公募説明


高分解能・高頻度な光学衛星観測システム

高分解能・高頻度な光学衛星観測システム

提出先

本事業は、府省共通研究開発管理理ステム「e-Rad」にて応募を受け付けます。
詳細はこちらをご確認ください。

採択決定までのスケジュール

  • 公募開始日 2024.07.19
  • 公募締切日 2024.09.12
  • 採択結果