本課題は、シスルナ領域やそれ以遠における小型・高頻度のミッション需要に応える超小型の軌道間輸送機(OTV)の開発を目的とする。近年国内外で構想されている、複数ペイロードを一括輸送する大型OTVは、宇宙経済圏における「幹線輸送」としての役割を担う。一方で、科学探査や技術実証、事業等を行う多様なユーザーにとって、開発した小型ペイロードを、柔軟かつ低コストに目的地まで届ける個別の「枝線輸送」が不可欠である。本提案は、東京大学の持つ超小型深宇宙探査機技術と、Pale Blueが世界で唯一軌道上実証済み且つ製品化済みの複数の水推進機の技術を統合し、ペイロードを搭載可能な50〜100kg級の宇宙機として超小型OTVを開発する。これにより、大型OTVがカバーできないラストワンマイル領域を補完しつつ、国際的にも競合の少ない分野で独自性と競争力を発揮し、我が国の宇宙輸送体系に多様性と持続性をもたらす。
弊社は、半世紀以上にわたる宇宙機の開発・製造の実績を基に、本技術開発テーマである「空間自在移動の実現」に向けて軌道間輸送機(OTV)の開発に取り組みます。本技術開発テーマ内の別テーマである「(B)軌道上燃料補給のコア技術開発」「(C)宇宙ロジスティクスの研究開発」の取り組みと連携しながら以下の技術開発を行います。
1.宇宙ロジスティクスにおける事業計画の策定
2.変化対応力と期間短縮に向けたサービス提供プロセスの変革
3.高い輸送効率と拡張性を有した OTV 開発
本技術開発により、「①安価・短納期」「②高自由度の搭載方法」「③輸送期間の短縮」といった成果を獲得し、国際競争力ある OTV を実現することで、弊社の宇宙事業拡大を図るとともに、我が国の宇宙産業発展による宇宙関連市場の拡大、安全保障を含む社会的利益に繋がる国ミッションへの実現、新たなフロンティア開拓に向けた知の探究活動の深化に貢献します。